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Global Terminal Operator の戦略と海外港湾市場進出

執筆者 韓 哲煥,韓 成一
発行年月 2013年 12月
No. 2013-21
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内容紹介

昨今のグローバル貿易拡大による港湾需要の大幅な増加により,特に経済新興国を中心 とする港湾開発計画が推進されつつある。それに伴い,既存の港湾事業先進国からの新し い収益源を求めた海外港湾市場への進出が著しくなっているが,それには大規模な資金が 必要である上,新興国家市場に対する投資リスクが大きいという一面もある。 本稿の研究目的は,港湾事業の海外進出の際に考慮すべき重要要因を検出することであ る。そのため,最近の急成長しているグローバル港湾運営会社(Global Terminal Operator) の海外港湾市場進出戦略について検討し,その特徴と成功要因について考察した。次に, 最近海外港湾事業進出に積極性を示している韓国港湾公社を対象に情報収集およびその分 析を行った。即ち,韓国港湾公社が海外港湾市場へ進出する際に考慮すべき重要要因は何 か,進出可能な投資候補国は何処かの選択問題について,指数化法(Index Theory)と階 層分析法(AHP)を用いて評価した。その結果,海外港湾市場進出時の重要な要因として, 市場の規模,国家危険度,成長潜在力,社会間接資本(SOC)水準,国家信用度などが検 出され,潜在的な投資対象国として UAE,Malaysia,Saudi Arabia,Oman などの国が適 切であるという結果となった。