刊行物
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執筆者 | 稲田 義久 |
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発行年月 | 1999年 4月 |
No. | 1999-06 |
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1960年代後半にL.R.クラインらによって創始された世界リンクモデルは,以下の2つの方向で発展し,分析ツールとして比較優位を示してきたといえる。第1は,国ないし地域のカバレッジを拡大する方向,第2は,特定の地域に焦点を当てるという方向である。第1の方向は,IMFや世界銀行などの国際機関,各国政府研究機関やWEFAやDRIのような大手民間シンクタンクの作成する世界リンクモデルに見られる。第2の方向については,環太平洋地域に特化したAsian Link モデル(Ichimura et al.,(1985))やPAIRモデル(Toida et al.,(1995))などが1つの例として挙げられよう。