刊行物
PUBLICATIONS
執筆者 | 田村 一軌 |
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所 属 | アジア成長研究所 |
発行年月 | 2015年3月 |
No. | 2014-12 |
ダウンロード | 1775KB |
北九州空港は,日本では数少ない24時間運用が可能な空港の1つである。その特性から,航空物流の拠点としてはもちろん,早朝・深夜を問わず航空機が離着陸できるため,旅客空港としても成長が期待されている。
一方で,交通アクセスに課題を抱えている。早朝や夜間の利用も,空港までの移動が自家用車やタクシーに依存しており,必ずしも使用しやすいとは言い難い。
また,北部九州地域の発展のためには,福岡空港の利用拡大および空港整備も実現が不可欠な課題の1つであるが,現在の福岡空港は離着陸する航空機の数がその容量ぎりぎりであり,滑走路の増設は10年後である。また増設が実現したとしても,空港の容量は25%しか増加しない。
そこで本研究では,北九州空港の今後のあり方について考える手がかりを得ることを目的として,北部九州における旅客の空港利用行動の定量的な分析を行った。