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日台韓環境産業の国際競争力とアジア展開についての比較研究

執筆者 今井 健一
所 属 国際東アジア研究センター
発行年月 2014年3月
No. 2013-10
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内容紹介

日本においては,企業のみならず,政府・自治体もその優れた環境技術をアジアに輸出していくことで,アジアの環境問題解決に貢献するのみならず日本の経済成長にも繋げていこうという政策を積極的に進めている。北九州市においても,平成22年6月に設立されたアジア低炭素化センターによる市内環境関連企業のアジアにおけるビジネス展開支援が活発に行われている。しかしながら,本格的な環境関連企業のアジアにおけるビジネス展開がスタートして年数が浅いこともあり,我が国によるアジアにおける環境関連ビジネスはこれから発展していく分野と考えられる。豊富な海外ビジネス経験をもつ大企業は自立した形で新たな市場を切り開いていくことは可能であろうが,中小企業にとっては様々な困難を伴うことは予想できる。深刻な公害を克服してきたものづくりのまちである北九州市には多様な環境関連技術(特に環境汚染・廃棄物管理・環境モニタリングなどの環境管理技術)が蓄積しているが,本格的なアジアにおけるビジネス展開のためには,様々な課題を見極め,それに対処していくことが求められる。