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中国の省間所得格差と人口移動:31 省モデルによる分析

Author Hiroshi Sakamoto
Date of Publication 2007. 8
No. 2007-18
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Contents Introduction

中国の省間所得格差を改善するに当たって,人口の省間移動を考える必要がある。本研究は,31省の多地域成長モデルに人口の省間移動を仮定し,省間の人口変動と省間所得格差への影響をシミュレーションしたものである。人口の省間移動により,上海市や広東省など発達した省に人口が集中する反面,貴州省など未発達省の人口が減少する可能性があることを示す。また,省間の要素配分がより効率的になるため,経済成長がより加速する。その結果,省間所得格差の改善につながるが,その効果は限定的である。