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広西壮族自治区における工業企業の効率性と生産性の計測

Author Hiroshi Sakamoto
Date of Publication 2005. 8
No. 2005-07
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Contents Introduction

中国の経済成長を支えているのは、主に工業部門の成長である。したがって、経済成長が遅れている広西壮族自治区にとって、工業部門の成長は重要な課題である。

本稿は、1995年以降のデータを用いて、広西壮族自治区の大中型工業企業の効率性と生産性を計測したものである。データは限られているが、インプットとアウトプットのデータが2種類ずつあるので、包絡分析法(DEA)を用いた。まず、計測された効率値の平均が0.5を下回っていることが明らかとなった。これは相対的に非効率な企業が多数存在することを意味する。また、Malmquist生産性指数を計測しても、全体的に大きな生産性の改善は見られなかった。この点はサンプルを12産業に分類した場合でも大きく変わらなかった。

第九次五カ年計画以降、インプット重視の粗放型の成長から効率性重視の集約型の成長への変革が言われ、国有企業の改革も盛んに言われてきたが、この分析結果から見るに、広西壮族自治区の工業企業の生産性の改善が見られず、効率的に工業を発展させることの難しさを物語っている。