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Contents Introduction

Asian Growth Research Instituteは，東南アジア諸国を含む東アジア諸国の経済社会発展に関する諸問題を研究し，関連する諸事業を実施し，その研究成果を地元行政や経済界で利用していただくことを目的としています。グローバリゼーションという大きな潮流の中で，地元経済に与える影響も日増しに高まっていくことが予想されます。そのため，東アジア諸国の研究を進めると同時に国内ならびに地元経済の動向についても研究していく必要が生じております。

本調査報告書は，このような地元経済の動向を把握する目的で，令和3年度は研究プロジェクト「北九州市における産業構造の変化と将来性」を実施しました。研究代表者のこれまでの研究成果を踏まえたうえで，北九州市の産業構造の変化を改めて振り返ってみました。この手の研究では，主に『県民（市民）経済計算』を使用したマクロ的な動向分析が多用されていましたが，本報告書では，『経済センサス』からの分析を中心としました。集計データとはいえ，データが非常に細かいため，結果の一部分しか報告していませんが，今後に向けて，非常に可能性のある研究になると思っております。

コロナ禍といったかつてない大変な状況ではありますが，本報告書が，地元北部九州経済の動向を知るための資料として，地元の発展にいささかなりとも貢献できることを願うものであります。