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Contents Introduction

Asian Growth Research Instituteは，東南アジア諸国を含む東アジア諸国の経済社会発展に関する諸問題を研究し，関連する諸事業を実施し，その研究成果を地元行政や経済界で利用していただくことを目的としています。グローバリゼーションという大きな潮流の中で，東アジア諸国においては貿易構造，またそれぞれの企業においては国際的生産体制の再編が行われております。その一方で，グローバリゼーションが地元経済に与える影響も日増しに高まっていくことが予想されます。そのため，東アジア諸国の研究を進めると同時に国内ならびに地元経済の動向についても研究していく必要が生じております。

本調査報告書は，このような地元経済の動向を把握する目的で，平成30年度は研究プロジェクト「福岡県における確率的地域間産業連関分析」を実施しました。研究代表者のこれまでの研究成果を踏まえたうえで，産業連関分析に確率モデルを導入し，予測可能性に一定の幅を設けることによって，将来予測の参考値を提案しています。また，本プロジェクトにおいては，確率モデルとして，乱数発生によるモンテカルロ実験を多用し，研究の独自性を高めてまいりました。

本報告書が，地元北部九州経済の動向を知るための資料として，地元の発展にいささかなりとも貢献できることを願うものであります。