当研究所では所員の研究発表や情報交換のための所員研究会を開催しております。
研究者向けの研究会ですが、一般の参加もできますので、興味のある方は是非お越しください。
2019年11月12日(火)14:00~15:30
公益財団法人アジア成長研究所 6階 会議室
(北九州市小倉北区大手町11-4 北九州市大手町ビル「ムーブ」6階)
無料
発表・資料ともに日本語
田代 智治
公益財団法人アジア成長研究所 一般研究員
演題:「中小企業の成長発展プロセス ―株式会社ゼンリンの事例から—」
概要:
日本の企業数は1999年以降、年々減少傾向となっている。直近の2016年における日本の企業数は、全体で約359万社となっており、このうち約358万社が中小企業である。2012年から2016年にかけて、日本全体で約27万社の企業が減少し、廃業数約83万社の99.9%を中小企業が占めている。地方経済や地域社会の担い手として、地域密着型である中小企業が果たしてきた役割は非常に大きいものであり、企業数の減少は楽観視できるものではない。日本が人口減少局面にあり、高齢化が加速度的に進行していることからも、今後廃業数を大幅に越えて開業数の増加が起こるとは考えにくく、現存する中小企業の成長と発展が強く望まれるものである。本研究は、北九州市といった地方都市に本社を置きながらも、中小企業から地図業界の世界的なリーディングカンパニーにまで成長した、株式会社ゼンリンを取上げる。主に、同社の創業から中小企業期に焦点をあて、経営戦略の視点から成長プロセスを分析することで、現代中小企業の成長と発展に求められる戦略的要因を明らかにする。本報告は、研究者のみならず、行政関係者、起業(企業)家、中小企業経営者、学生、一般市民など幅広い範囲を対象としている。
◆詳細 [PDFファイル]
更新日:2019年10月15日
カテゴリ:セミナー