当研究所では、アジア研究に携わる研究者を招聘し、AGIセミナーを開催しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
2017年10月6日(金)13:30~17:00
北九州市大手町ビル6階 アジア成長研究所 会議室
無料
13:30~14:45
【講師】 趙 偉(Prof. ZHAO Wei) 中国浙江大学経済学院教授・国際経済研究所所長
【演題】 China-Japan Game in East Asia Economic Integration: An Analytical Framework of Pan-Distance Perspective
【要旨】 The competition for dominant role or increasing influence in East Asia economic integration between China and Japan is emerging as one of main themes in geopolitics evolution of this area. In this draft paper, author try to build an analytical framework with which to make judgments of current trend and prediction for the future. Three work shall be done with a combination of the knowledge in three fields of economic theory. Firstly, a preliminary analysis of progress and the changing role of China and Japan in the East Asian economic integration with a perspective of spatial economics, C-P model especially. Secondly, build a framework in accordance with Bertrand game to simulate the Sino-Japanese competition for increased influence in East Asian economic integration. Thirdly, a comparative cost analysis with a pan distance view and making use of gravity model. Main point of view of the author is that the focus in Sino-Japanese completions for dominant role shall be at the ASEAN. The situation can be put into the framework of Bertrand game in game theory. While the payroll for either China or Japan in the game must consider the implicate cost related in a wide definition of distance.
【使用言語】 発表・資料ともに英語
14:45~15:45
【講師】 張 星源(Prof. ZHANG Xing Yuan) 岡山大学経済学部教授
【演題】 特許侵害訴訟の経済分析:日本と中国の比較分析を中心に
【要旨】 企業のグローバル戦略において、知的財産の重要性が高まりつつあり、知的財産権には確固たる保護が必要とされる。その一方で、各国での特許に関する紛争が及ぶ範囲が当該国内に限られるという点と、特許権の登録に関する特許係争に関する経済分析においては、各国特許独立の原則に基づき、各国の特許訴訟における各種条件が異なるという点は、この種の分析の特徴である。
本稿では、中国最高人民法院の「中国裁判文書網」に最近公開された2800万編の裁判記録から2004年から2016年までの計724件の発明特許侵害に関する判決または裁定に関する情報を収集できた。それに日本最高裁判所の裁判所のウェブサイトによりリリースされた568件の特許侵害の一審判決情報を加えて、社会ネットワーク分析手法をはじめ、計量的な比較分析の視点から中国及び日本における特許訴訟における訴訟率、損害賠償額の決定要因及び特許訴訟関係ネットワークにおける企業の役割に関する分析を行った。
【使用言語】 発表:英語および日本語、資料:英語
15:45~16:00 休憩
16:00~17:00
【講師】 馬 駿(Prof. MA Jun) 富山大学経済学部教授
【演題】 Industry Structure and Trade Performance of the Wood Products in East Asia
(木材産業における産業構造と貿易パフォーマンスに関する日中韓比較研究)
【要旨】
日本語要旨:本論文では、日本、韓国と中国の1961年から2015年までの木材製品における貿易パフォーマンスの変化を確認しながら、VARXモデルを用いて、それぞれの国の木材製品の生産と貿易との関係についての分析を行い、主に次の結論をえた。まず他の木材製品と比べて紙製品の輸出において、3か国の間で競争関係が存在していると同時に、それぞれ国内では原木から紙製品を生産する垂直的なバリュー・チェーンが存在しているため、原木の輸入をめぐる競争が起きている。そして 国内需要の増加に伴い、この3か国の間に原木の輸入をめぐる競争がますます激しくなっている。
【使用言語】 発表:英語および日本語、資料:英語
更新日:2017年9月29日
カテゴリ:セミナー