お知らせ
NEWS
当研究所では所員の研究発表や情報交換のための所員研究会を開催しております。
2016年5月10日(火) 14:00~15:30
アジア成長研究所 6階 会議室
(北九州市小倉北区大手町11-4 北九州市大手町ビル「ムーブ」6階)
無料
発表、資料:日本語
発表者:今井 健一 主席研究員
テーマ:「公害防止協定」締結のインセンティブと効果について
要旨:自主的取り組みとしての「公害防止協定」は,我が国の高度成長期に発生した深刻な産業公害の解決に向けて有効であったと言われている。大気汚染・水質汚濁・騒音振動といった産業公害の防止に向けて企業自らが取り組むことを目的として個々の工場・事業所と自治体の間で締結された公害防止協定は,1964年に横浜市と電源開発(株)磯子火力発電所との間で初めて締結されて以来,全国で32,578件(2008年時点),一方,北九州市では1967年に戸畑共同火力(株)との間で締結された第1号から現在に至るまで計205件が存在する。“公害をなくさなくてはいけない”という市民の強いイセンティブから端を発し,これを受けて自治体が市民と企業との仲介役を担った結果,実現したと言える公害防止協定締結における自治体と企業のインセンティブは何か,特に企業にとっての締結における(経済的)メリットとは何か,あるいは,結果としてどのようなメリットをもたらしたかについて報告する。
更新日:2016年4月22日
カテゴリ:セミナー