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第15回成長戦略フォーラム(講師:麻生 渡 福岡空港ビルディング株式会社 代表取締役社長)を開催しました

今回の成長戦略フォーラムは、福岡空港ビルディングの麻生渡社長をお迎えし、「福岡空港と福岡県の発展」をテーマにお話いただきました。

第15回成長戦略フォーラムDSC00577 2015年9月8日(火)18:00~19:00
於:ステーションホテル小倉 4階 吉祥の間
講師:麻生 渡 福岡空港ビルディング株式会社代表取締役社長

 

 

麻生氏は北九州を発展させる方策として、産業・人口問題・空港の3つの枠組みで話された。そのうち産業政策と空港についての話をまとめると次のようになる。

まず、北九州の産業の発展の方向付けをされた。

1.新規ベンチャー企業の育成が必要だが、そこでは小倉駅北口そばのAIMをソフトベンチャーの開発に活用することが役立つ。これは、新幹線、空港の隣接があり、東京に近いという大きなメリットがある。

2.自動車・ロボット・半導体・環境(リサイクル産業)など、北九州は多くのポテンシャルを抱えている。これらの分野では従来の生産基地から開発基地へ転換していくことを考えておかなくてはならない。

3.第二創業が必要である。これはすでにある製造業の機能を、IT技術の活用、グローバリズムなどの新しい変化に対応して大きく発展させることである。ただし、これはいきなりジャンプしてはダメで、今やっていることを基盤にしてやることが肝要である。第二創業に関しては、大学研究所などで創業支援をすること、成功報酬を払ってコーディネーターに活躍させること、あるいはオープンイノベーションを図るため、優れた技術を北九州の会社から公募するといった方法がある。

次に空港に関しては、福岡空港が混雑していることを考えると,
DSC00566北九州には次の4つの発展の可能性がある。

1.福岡市との接続を良くすることだ。その一歩が深夜早朝のバス便の充実である。

2.LCCを呼び入れることである。これには離着陸料を軽減するといった支援策が必要である。佐賀空港がやっていることを北九州ができないわけない。

3.貨物空港として発展させることである。関西空港と那覇空港の間に貨物空港がない。滑走路を3,000mにすると、重さに耐えられるので貨物の国際便を飛ばすことが出る。

4.航空産業の拠点にすることである。MRJで成功したが、将来はメンテナンスだけでなく、第2工場が近隣につくれる可能性が高い。土地があるし、工場地帯に近い。次に港があり、航空産業の人材がいる、と状況がそろっているからだ。MRJで成功すれば、その後、日本で多くの部品を作っているボーイングなどの参入の可能性が出てくる。

以上挙げた4つの北九州空港発展の可能性に対しては、何れも地元が支援する必要がある。これは、市も県も地元の経済界も立ち上げを支援すべきだ。それによって北九州空港は福岡空港の補完機能を果し、福岡市を含む、北部九州を救うことになるだろう。

 

更新日:2015年11月4日
カテゴリ:セミナー