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第9回成長戦略フォーラム「不確実な世界、日本の針路、私たちの選択」(講師:黒川清氏)を開催致しました

第9回成長戦略フォーラム
2015年2月24日(火)14:00~16:00
於:リーガロイヤルホテル小倉 3階エンパイア

講師:黒川 清 政策研究大学院大学 客員教授
テーマ「不確実な世界、日本の針路、私たちの選択」

今回は政策研究大学院大学の客員教授(元UCLA医学部教授、元日本学術会議会長、国会福島原発事故調委員長)の黒川氏を講師にお迎えし、『不確実な世界、日本の針路、私たちの選択』と題して、現在の世界の現状とこれからの日本(北九州)に何が必要か、私たちはどうすればいいのかについて熱く語っていただきました。

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黒川氏が終始強調されたのは、冷戦以降この20年間で、デジタル化・グローバル化が進み、経済・政治・人の交流などが世界的レベルで変化を遂げており、「世界はダイナミックに変化をし続けている」ということです。

特にIT方面での変化は急速であることに触れ、「インターネット・スマートフォン等20年前に使ってましたか?iPhoneはたった7~8年前に出て、iPadの誕生は2010年春。このおかげで、今や生活やビジネスのやり方が変わってきています。今の子供たちは生まれた時からこうしたデジタル機器に触れ、それが当たり前なのです」と指摘。世界中の出来事が、「ライブで」「カラーで」「即時に」「生々しく」伝わることで、より人々が世界を身近に感じていると語りました。

『東日本大震災』は、このようにデジタル化・グローバル化した中で起きたので、福島の原発事故の国会事故調の委員長であった黒川氏は、その調査プロセスも結果も公開し、即時に世界中に発信しました。同氏は、調査の結果、「日本の統治体制が、情報の透明性に欠けていて、異論を出しにくい集団思考な体制であり、電力企業を地域独占体制(「独占体制」は必ず腐るの鉄則)のままにしていた政治も政府も、結果的に「規制のとりこ」になっていることが原発事故を引き起こした」ことが明らかになったとし、「国会事故調は日本統治機構の『全身CTスキャン』だった」のだと結論づけました。これから日本が変わっていくためには、社会全体が抱えているこれらの問題点を打開する必要があると指摘しました。

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そこで大切になるのは「実体験」であることを強調され、若い人たちに向けて、次のように、エールを贈って下さいました。「自分たち(日本人)の強いところは意識しやすいのだが、「弱い」ところを認識する必要がある。それには、短期でもよいので個人の資格で世界に飛び出し、グローバルな中で自分が貢献できることをして欲しい」「1歩踏み出すのに躊躇して立ち止まるのではなく、1歩、2歩踏み出して下さい。2歩踏み出して、出過ぎだと失敗して1歩下がったとしても、1歩前進しているじゃないですか、しかも失敗したことで賢くなる。まずは恐れずに最初の1歩を踏み出すことです。」

 

更新日:2015年3月19日
カテゴリ:セミナー