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第11回「イクシアードとメディアの会」

当センター(ICSEAD=イクシアード)は2013年7月から新聞、テレビ、ラジオ、電子媒体など北九州で活動するメディアとの交流会「イクシアードとメディアの会」(略称イクメ会)を、原則として月1回開いています。
私どもの活動内容を地元メディアにご認識いただき、広く地域社会にお伝えいただく一助とするとともに、メディアの皆さまとの意見交換を通じて地域社会の最新の情報ニーズを把握し、今後の活動に役立てるためです。

第11回「イクシアードとメディアの会」(略称イクメ会)

2014.6.23(月)18:00~20:30@ICSEAD会議室(北九州市・大手町のムーブ6階)

話題提供者:藤原利久客員研究員 「東九州道宮崎延伸と北九州の物流」

出席メディア:RKB毎日放送、時事通信社、TVQ九州放送、日本経済新聞社、毎日新聞社、ヤフーニュース(=アイウエオ順)

icme01東九州道は2015年度中とされる全線開通を前に、にわかに注目を集めていますが、その経済効果について、物流の専門家である藤原研究員は北九州、福岡、広島、東京、大分、延岡の企業26社を個別訪問してのインタビュー調査を基に「北九州にとっては大分・延岡地域への時間距離が半減するものの、宮崎側から見れば九州縦貫道がすでにあるため、効果は乏しい」と説明した上で、「(北九州空港~大分・宮崎など)東九州側の人流(観光需要)は期待できる」と指摘しました。

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こうした中での北九州の戦略について藤原研究員は「便数が日本一多い内航船(国内定期貨物船)との接続を含めて①広島など中国地方②東九州地方③西九州地方――の3地方をカバーする物流拠点の適地として企業誘致が可能」と主張。

実際にこの3地方を配送エリアとする物流拠点を新設したチェーンストア企業や、マツダ系自動車部品メーカーがトヨタ自動車九州やダイハツ自動車九州への納品を狙って福岡県内に工場を出したケースなど、足で稼いだ個別事例を詳細に紹介しました。

メディア側からは「こうした調査結果を受けた自治体の政策は?」といった行政の対応を問う声や、「3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)、さらには4PLとは何か」など一般には難解とされる物流の専門用語への質問が相次ぎました。

(協力研究員・江本伸哉)

※発表資料のダウンロードはこちらから(1,675KB)

 

更新日:2014年7月2日
カテゴリ:研究交流